私はシステムエンジニア として2年前に初めての転職をしました。日系大企業から同じく日系大企業に転職したのですが、転職活動時に読んだ『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』がとても役に立ったため、役に立った点についてご紹介したいと思います。
けっこう有名な本ですので内容の説明は省きます。記事の下にリンクを貼っておきますので、本書について知りたい方はAmazon等で見てみてください。
なお、私の仕事や転職記については以下の記事をご覧ください。
目次
転職活動時に抱えていた悩み
私は転職活動時に以下の悩みを抱えていました。同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか(特に大企業勤めの方)。
- 色々な業務を経験してきたけど、特出したスキルはない…
- 絶対的に「これがやりたい!」ということがあるわけではない…
- 今の会社で積み上げてきたものを失うのが怖い…
それまでにもいくつか転職に関する本を読んでいましたが、”特出したスキルを身に付けろ!”、”これがやりたい!と明確になっていなければ転職は失敗する”みたいなことがよく書いてあり、「そんなことは分かってるんだけど、知りたいのはそこじゃないんだよなぁ」と消化不良な感じでした。
本書で印象に残った箇所
そんな悩みを抱えていた時に読んだのが本書でした。本書を読んだことによって、これらの悩みでモヤモヤしていた気持ちががかなりスッキリして、その後より積極的に転職活動をすることができました。
ここからは、私が本書を読んで印象に残った箇所を引用しながら紹介したいと思います。
ジョブローテーションを繰り返して、特別な専門性もない
総合職で採用され、配属はランダムで決まる。そのうえでジョブローテーションばかりさせ、結果的に、転職市場で勝負できない人々を大量に生んでしまっている。
今の自分はどうか?三十歳になったが、特別な専門性もない。大きな組織を率いた経験もない。ましてや他者を圧倒するような才能もない。
まさに私です。新卒でシステムエンジニア として採用された後、配属先は会社の方針で決まりました。その後、2年前後でローテーションを繰り返しました。
転職当時は私も30歳でしたが、海外業務経験含めてジョブローテーションで様々な経験をできた一方で、特別な専門性は持っていませんでした。
”はじめに”の章に書かれていたこれらの一文を読んで、この本は私のような人が読むべきなんだろうと思い読み進めていきました。
転職に恐怖を感じるのは人生で初めて自分の意思で何かを手放すから
意味のある意思決定というのは必ず、何かを捨てることを伴う。これまでの人生で、そんな決断をしたことがあるか?
多くの人が、転職に恐怖を感じるのは何かを手にするからではない。人生で初めて何かを手放すことになるからだ。しかも自分の意思で。
この言葉にはハッとしました。たしかに今まで大学受験や就職活動などで意思決定をしてきましたが、それらは全て何かを手放す決定ではなく、何かを得るだけの決定でした。
それに対して転職というのは、今まで会社で積み重ねてきた信頼、経験や安定などを一旦リセットして再スタートを切るわけですから、恐怖を感じるのも当然のことでした。
「転職に恐怖を感じるのは当然」と思うことができた時、私は転職活動に対してより積極的になることができました。
ほとんどの人に「やりたいこと」なんて必要ない
・人間には、「何をするか」に重きをおくto do型の人間と、「どんな人でありたいか、どんな状態でありたいか」を重視するbeing型の人間がいる
・99%の人間はbeing型である。だから「心からやりたいこと」がなくても悲観する必要はまったくない
色々な自己啓発本を読んでみても、「20代のうちにやりたいことを見つけろ」みたいなことが書いてあり、私も転職活動をする前から「俺はいったい何がやりたいんだ?」と自分に問いかけていました。しかし、その答えは見つからないままでした。
私はどちらかと言えば、○○がしたいというよりも、○○な環境で○○な風に働きたいといった『状態』を重視していたため、”99%の人間はbeing型である”という一文を見た時に、「別に無理してやりたいことを見つける必要はないのか!」と思い、肩の荷が下りました。
「いつでも転職できる」という交渉カードを持てば職場もよくなる
すべての働く人が「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てば、結果、今の職場も絶対によくなると確信している
”おわりに”の章にこの一文が書かれていましたが、私自身よくそう思っていました。
いつでも転職できる状態であれば、嫌な上司の下で働く必要もないですし、やりがいのない仕事をする必要もないです。会社側としても、社員が皆いつでも転職できるような有能な人材であれば、社員が辞めないように職場環境をより良くしていくはずです。
ですので、私自身も「いつでも転職できる」状態というのを意識しながら、日々の業務や自己啓発に取り組んでいます。
最後に
本書は、私のように転職が初めての方や転職文化があまりない企業などに勤めていて以下のような思いがある方におすすめできる本です。
- このまま今の会社にいていいのか?と思っている人
- 今の会社や業務に不満があり、辞めたいと思っている人
- 転職に興味があり、いつかは転職してみたいと思っている人
本書はストーリー形式になっていて読みやすいので、半日もあれば読み切れると思います。
転職について少しでも考えたことがある方は、さっと読んでみてはいかがでしょうか。きっと、一つや二つは役に立つ情報があるはずです。
以上、私が最初の転職時に役に立った書籍『転職の思考法』の紹介でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
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